偉大なるシンデラー

最近サッカーの歴史に熱い男になってしまったよ・・・・

1930年代に欧州最強と謳われ、ブンダーチームの異名をとったオーストリア代表の中核。ニックネームが示す通り細身な体格だったが、抜群の得点感覚とテクニックを持ち、世界最高のCFとして活躍した。
 1934年イタリア・ワールドカップファシズムが台頭する時代に行なわれた大会は、史上最低のワールドカップとの評価を得る。イタリアの独裁者ムッソリーニはアルゼンチンの主力選手を引き抜き、審判を買収し、ありとあらゆる不正手段を働いた。その中でシンデラーは芸術的なプレーを披露し、観客を大いに楽しませた。だが、そのシンデラーもイタリアのプレーヤーの卑劣なファールと、審判の不正な判定によって本来の力を発揮できず、オーストリアは4位に終わる。
 その後、オーストリアはドイツに併合されてしまった為、ブンダーチームの伝説は終焉を迎える。しかし、シンデラーはその後もFKオーストリアの主力として活躍。2度のミトローパカップ優勝を果たし、クラブレベルで一時代を築いた。
 1939年、ナチスドイツのオーストリア進攻が激化。ユダヤ人の血を引くシンデラーは追い詰められ、ウィーンの小さなアパートに隠れ住んでいた。しかし、1939年1月23日にシンデラーは自らの人生に終止符を打つ。紙の男は不条理な戦火によって燃え果ててしまった。


くそう!関係ないけど、ビンラディンを追い詰めてやりたいぜ!